広島市の住宅地で起きた大規模な陥没。一夜明けて開かれた住民説明会は紛糾しました。

■広島“陥没”紛糾する住民説明会

住民
「寝室のドアが閉まらないようになっている。調べもしないで腹が立つ。頼みますよ」

 広島市の住宅街。半径数十メートルにわたってアスファルトがめくり上がりました。

 26日、広島市で交差点が陥没しました。周りの建物は傾き、住民が避難する事態に。周囲のマンションの外壁にはひび。住宅も至るところに亀裂が入っています。

 広島市による下水道工事が原因とされる道路の陥没。27日に住民説明会が行われました。

市の担当者
「私が下水道局…」

住民
「声が聞こえんって言っている」
「マイクないの」

市の担当者
「あっすみません」

 2年前から現場周辺では大雨が降った時の浸水を防ぐための雨水管設置工事が行われていました。

住民
「人災で間違いないですか?」

担当者
「詳細はまだ分かっていないが、ある意味、工事がきっかけで起こった事故だと認識している」

住民
「質問の答えになっていない、こっちが言っている(質問の)」

市の担当者
「あの…ですから…自然災害じゃないということです」

住民
「人災と言いたくないんでしょう?」
「現地ご覧になりましたか?ご覧になった方、手を挙げて下さい。見てない?え!?机上の空論じゃないですか」
「嘘でしょ?何しに来た?」

■一夜明け 戻らぬ日常に住民は

 ある日、突然、住まいを追われた人々。日常は、いつ戻るのでしょうか。

住民
「(帰れないのは)いつまでですか?それを明確に答えて下さい」

市の担当者
「この後、確認させていただきます」

住民
「少なくともどれくらい避難しとけばいい?」

市の担当者
「各家々で戻れる時期が変わってくる…」

住民
「前にいる方は説明しに来たのか?期間を延ばしに来たのか?どっちなんですか?」

市の担当者
「説明に参りました」

住民
「説明になってないでしょう。何なんですかと聞いて全部ごまかされる。『今はできません』『いついつまで分かりません』、何をしに来たんですか、きょう。権限がある人が来てると思って僕たちは話をしている。『いや分かりません』『ここでは持ち帰ります』。質問したことはいつ返ってくる?返答はいつまでですか?となる。さっきから聞いてたら全部そう」

 今後の生活は、どうなるのでしょうか。

担当者
「まず当面の宿泊先としては現在、とりあえずホテルを至急、手当てしております。ただし人数分は現状、確保できていない」

住民
「これは帰れるんですか?帰れないんだったら新しくどこへ引っ越すのか?」

市の担当者
「同じ部屋に戻ることが難しい場合、違う市営住宅とかを探さなければならない事態が想定されている」

 広島市は当面の間の宿泊先や1人一日あたり4000円の食事代などを手配するとしています。

住民
「的を射た回答が戻ってこなかった。隣もだいぶブロックも傾いていて地盤が緩んでいる。その隣だから、うちもいつ倒れるか分からない。怖いなんてもんじゃない」

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