東京電力は福島第一原発の試験的デブリ取り出しで装置先端のカメラ映像が映らなくなった原因について、長時間カメラの電源を切っていたことが影響したと考えられると発表しました。

 福島第一原発2号機の原子炉格納容器内にあるデブリ取り出しは、今月17日朝に取り出し装置の先端に付くカメラ2台の映像が映らなくなり、中断しています。

 東京電力は26日の会見で、15日午前中から17日朝までカメラの電源を切ったため、半導体に高い放射線の影響を受けた電気がたまり、回路が停止したと推定されると発表しました。

 電源を入れていた場合は半導体から放電されるため、不具合が発生しなかったと考えられるということです。

 今後、いったん放射線量の低い場所に戻したカメラの電源を入れたり切ったりしても映像が復旧しない場合は、カメラそのものを交換するため、試験的デブリ取り出しの中断期間は長期間に及ぶとみられます。

画像:東京電力ホールディングス

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