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テレビ朝日が2年にわたり密着取材を続けた無国籍のフィリピン残留2世の姉妹が日本国籍の回復を認められました。

太平洋戦争中に日本人の父親と生き別れたフィリピン・リナパカン島に住むモリネ・エスペランサさん(86)とリディアさん(84)の姉妹は18日付で、戸籍を新たに作る「就籍」が那覇家裁に許可され、日本国籍の回復が認められたことが関係者への取材でわかりました。

2人の父親は戦前にフィリピンに渡った沖縄出身の盛根蒲太(もりね・かまた)さんで、1945年に戦死していました。 戦前の国籍法では父親が日本人の場合は子どもも日本国籍になりましたが、父親の戦死や強制送還で手続きができず、残留2世の多くが無国籍状態となりました。

テレビ朝日は、モリネさん姉妹を含む残留2世が国籍回復を願い続ける実態を2年にわたり現地取材し、ドキュメンタリー番組などで伝えました。

今年5月には、在フィリピン日本大使館の花田貴裕さんの父子関係が証明されたということです。 一方で、戦後79年となる現在も、フィリピンには日本にルーツを持つ"無国籍"者が400人以上も残されています。

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