大阪府警本部=藤田剛撮影

 大阪市内のマンションで3日、住人の20代女性が頭に袋をかぶせられたうえで首を絞められ、スマートフォンなどを奪われた事件で、大阪府警は20日夜、同市平野区の会社員、大前武久容疑者(39)を強盗殺人未遂などの容疑で逮捕した。容疑者はアルバイト中の女性を見かけて一方的に好意を抱いていたという。

 逮捕容疑は大阪市東住吉区のマンション玄関付近で3日午後11時20分ごろ、帰宅した女性の頭に後ろから袋をかぶせ、首を絞めてスマホと女性宅の鍵を奪ったとしている。「殺意はなかった」と容疑を一部否認している。女性は顔と首に全治11日間のけがをした。

 府警捜査1課によると、大前容疑者はアルバイト中の女性を偶然見かけて好意を抱き、勤務先から帰る女性を尾行して住居を特定していた。女性は容疑者のことを知らなかった。事件当日はマンション付近で待ち伏せし、女性がオートロックを解錠してエントランスに入ったところを襲ったとみられる。

 容疑者は女性ともみ合いになり、その場から逃走。女性の知人が110番し、付近の防犯カメラの記録などから関与が浮上した。【川地隆史】

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