浜口建治容疑者が勤務していた大阪急性期・総合医療センター=大阪市住吉区で2024年9月20日午後9時12分、小坂春乃撮影

 大阪急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)の発注工事で便宜を図る見返りに現金250万円を受け取ったとして、大阪府警は20日、病院を運営する地方独立行政法人「大阪府立病院機構」の職員、浜口建治容疑者(51)=大阪府泉大津市=を収賄の疑いで逮捕した。

 府警は賄賂を渡したとして、リフォーム業の竹内善隆容疑者(41)=同府泉南市=も贈賄容疑で逮捕。竹内容疑者は10件以上の工事を随意契約で受注していたことが分かっており、府警は浜口容疑者が継続的に便宜を図っていたとみて調べている。

 府警捜査2課によると、浜口容疑者は事件当時、病院の施設保全グループに在籍し、発注工事の業者選定などを担当していた。機構職員は「みなし公務員」になる。

 逮捕容疑は2023年7月、病院内にある介助浴室の更新工事を巡り、竹内容疑者に1400万円の随意契約で発注した見返りとして、現金250万円を受け取ったとしている。府警は2人の認否を明らかにしていない。

 竹内容疑者は23年2月に介助浴室の工事を受注して以降、10件以上の工事を随意契約で受注。総額は2000万円以上だったという。

 浜口容疑者は24年4月から、機構が運営する別の医療機関に異動している。【岩本一希、川地隆史】

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