栃木県・那須町で男女の焼かれた遺体が発見されてから1週間。亡くなった宝島龍太郎さんは事件前夜、逮捕された男とは別の人物らと東京・東品川にいたことが新たに分かりました。


■容疑者「アニキ分に指示された」

21日に逮捕された、埼玉県越谷市在住の建設業・平山綾拳容疑者(25)。栃木県那須町で今月16日、会社役員の宝島龍太郎さんが首を絞められ、遺体が焼かれた事件で、死体損壊の疑いが持たれています。

平山容疑者
「事前に購入したガソリンが何に使われるかは何となく分かっていた」
「ガソリン・携行缶・粘着テープ・結束バンドをいずれも数日前に購入した。ある人物に指示されて買った」

取り調べに対しては「指示されたのはアニキ分にあたる人物だが、名前は言えない」とも供述しています。

平山容疑者は、17日に品川区にある交番に出頭。その後、平山容疑者名義の車が押収されています。また、平山容疑者の車からは、身元が分かっていない女性と同じDNA型の血痕と、宝島さんの妻の免許証が見つかりました。


■容疑者と別の人物と一緒に…

事件前後の詳細も少しずつ分かってきました。

亡くなった宝島さんが、上野周辺で確認されたのは15日午後9時ごろ。そこから宝島さんに「物件を見に行こう」と言われ、平山容疑者の名義ではないレンタカーで、知人男性とともに東品川に移動します。車で約20分の距離です。

捜査関係者などによると、午後11時から30分の間、防犯カメラに宝島さんら男性3人の姿が映っていて、東品川には合わせて4人いたことが分かっています。警視庁は、物件を見る際に行動を共にしていた知人2人にも事情を聴いています。

一方で、平山容疑者はこのなかにはおらず、午前2時前から1時間半ほど都内の居酒屋にいたことが店内の防犯カメラなどで確認されています。

平山容疑者
「現場には行っていない。宝島さんは名前も知らない。見たこともない。指示した人物からは『携帯を俺に渡せ』と言われ渡した」

捜査関係者は、平山容疑者が末端の協力者である可能性が高いとみて、引き続き調べを進めています。

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