「不治の病を患った大泥棒が山いっぱいの桜を見て感動したのち、医者からまるで健康体だよと告げられ、改心して医者になる」
私の大好きな海賊漫画にこんな話があります。

今年の東京はソメイヨシノが満開になってから青空が少なかったため私は曇り空でも映える夜桜をたくさん見に行きましたが、病で自暴自棄になってしまった大泥棒でも心が洗われるであろう美しい光景が広がっていました。
病は気からということわざがあるように桜は“万能薬”になり得るかもしれないですね。その漫画で描かれた“夜桜”も最高でした。

今年のソメイヨシノは開花が発表された地点のうち、およそ7割で平年より遅い開花となりました(10日午前11時時点)。東京も過去10年では最も遅い開花発表となり、満開が4月にずれ込んだのは7年ぶりとなりました。焦らされた分、存分に楽しめたような気がします。

そんな今年も西日本や東日本ではお花見シーズン終盤となってきました。
ウェザーニューズの調査によるときのう9日の夕方時点で九州や四国の桜はかなり散ってしまったようで、今後の桜は北陸や北日本がメインとなっていきそうです。

東京でもきのう9日の雨風で満開のピークは過ぎてしまいましたが、それでも今週いっぱいは桜吹雪という楽しみ方ができそうです。

桜吹雪が最も美しく見られるのは風速が4〜5mのときとされています。東京はきょう10日とあす11日の風速が4mと予想されていて、絶好の日和となる見込みです。

短い桜シーズン、風の予想もチェックしながら最後まで桜吹雪“ロゼオ・ミチエーリ”も楽しみたいですね。

テレビ朝日気象デスク 村上公平

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