3連休中も各地で猛烈な暑さとなりましたが、この後、新たな「ダブル台風」が発生し、本州ではゲリラ雷雨となる可能性が。いつ、どこで影響が出るのでしょうか。

■夏と秋が“混在”3連休最終日

 3連休の最終日も、やはり“真夏のような光景”が広がりました。福岡県内の太宰府市では16日も通算58日目の猛暑日となり、国内最多記録を更新しました。

 ただ、日本列島は今、「夏」と「秋」が混在したような色合いをしています。

 北海道の上空。西日本とは対照的に、すっかり秋めいてきました。およそ2000メートルの大雪山系「黒岳」は、山頂付近の木々がすでに色付き始めています。

 一方、危険な暑さから少し解放されたのが関東です。16日の千葉県鴨川市の最高気温は29.9℃と11日ぶりの真夏日解消。高齢者も出掛けやすい一日となりました。

60代夫婦
「(来るのは)15年ぶり」
「(Q.2人で久しぶりの?)デートです」

 3連休最終日の16日は「敬老の日」です。鴨川シーワールドでは毎年、「敬老の日」に合わせて特別優待を行っています。千葉県内に住む60歳以上は入館が無料となりました。

 人々の休日の行動にも大きな影響を及ぼす“気温”。それはシャチの「パフォーマンス」にも関係してきます。

 シャチが巨大な尾びれで客に豪快な水しぶきを浴びせる、夏恒例のずぶ濡れイベントは今年の残暑を受けて1カ月延長されました。


「おばあちゃんが計画してくれた。ありがとう」
祖母
「用意してた答えみたい。いい子ですね。ばあばそろそろお迎え来てもいいかな、あの世に帰るねっていうと必ず長生きしてねって。今の言葉聞くと涙出てくる」

「おばあちゃん元気だからずっといてほしい」

■異例の猛暑 京都「50−50」達成

 異例の残暑は、催しやその期間など“観光のカタチ”そのものを変え始めています。

 京都も15日までの猛暑日が50日と統計史上最多。猛暑日「50日」、熱帯夜「58日」という大谷選手もびっくりの“暑さの50−50”を記録しています。

 そんな京都でも近年、気温が上がる前に人が少ない京都を楽しむ「朝観光」のスポットが急増。徳川幕府の京都の拠点として将軍・家康が建てた二条城では。

 今、二条城内の非公開エリアで貴重な朝食体験を楽しめるサービスが人気を集めています。コースには出陣の際、家康も食べたアワビや栗などの食材も使われているそうです。

敬老の日のお祝いで来店
「もう80歳なんです。まだお店をやっているから明日から出陣。がんばる」

二条城事務所 式部圭課長
「(二条城で)庭を見ながら涼める場所はここだけ。二条城に来た人は皆『暑い暑い』と言う。そろそろうちにも秋が来てほしい」

 今年の秋は異様です。暮らしの在り方を変える「残暑」だけでなく、台風も次々と発生。新たな“W台風”の懸念。遠く離れた本州にも影響が出る恐れがあります。

 “京都観光のカタチ”そのものを変えてしまうほどの残暑。ただ一方で、そんな暑い夏だからこそ見られるものも。

 京都市東山区に位置する大雲院ではこの夏、6年ぶりにある建物が特別公開されています。 

 明治維新から大正に至る間、一代で大倉財閥を築き上げた大倉喜八郎が建てた祇園閣です。独特な外観は、祇園祭の鉾(ほこ)をイメージして造られていて、高さは36メートルにも及びます。

東京から
「涼しい」
「(Q.下と全然違う?)全然違いますね」

 低い建物が多い京都では数少ない「高所」で風を感じられる場所かもしれません。

 この特別公開は、観光協会の「京の夏の旅」の催しで、夏の閑散期の集客を目的としています。

 心配なのは“残暑”だけではありません。

■警戒! 新たな“ダブル台風”列島に影響は

 日本の南の海上で15日夜、大型の台風14号が発生しました。 

 さらに、フィリピンの東の海上でも熱帯低気圧が17日にも台風15号に発達する見通しです。

 今週、懸念される“ダブル台風”の影響。

 台風14号は、台風13号とほぼ同じコースをたどり、18日には沖縄・奄美に接近する恐れがあります。

 また、本州付近の秋雨前線に湿った空気を送り込むため、離れた場所でゲリラ雷雨となる危険性も高まりそうです。

▶テレ朝天気

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