■逮捕時より“軽い罪”で起訴 なぜ?

 トラックで反対車線に飛び出し、3人を死なせた運転手が逮捕時よりも軽い罪で起訴され、遺族が怒りの会見です。

遺族
「とにかく何で?という気持ちが強かった」

 5月、群馬県伊勢崎市で飲酒してトラックを運転して乗用車に衝突し、2歳の男の子を含む家族3人を死亡させたなどとして鈴木吾郎被告(69)は「危険運転致死傷」の疑いで逮捕されました。

 しかし、前橋地検は起訴内容から「飲酒運転」を外し、より法定刑が軽い「過失運転致死傷」の罪で起訴したのでした。

遺族
「このまま過失運転で起訴されるのは到底納得できない。(息子の)誕生日が28日にある。家族で過ごすのを楽しみにしていたので、迎えることができなくて悔しい」

 警察によりますと、鈴木被告からは事故の後、血液から基準値を超えるアルコールが検出されたということです。

 前橋地検は鈴木被告の飲酒について「捜査中のためコメントできない」としています。

遺族
「証拠不十分で過失運転致死傷になるということにすごくやるせない気持ち」

 遺族は前橋地検から、こう説明を受けたといいます。

遺族
「勾留期間が限られていて、完全なデータがそろえられなかったらしい。危険運転(致死傷)にもっていく努力をするという返事を聞いた」

 前橋地検は、引き続き捜査を進めるといしています。

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