【糸満】糸満市立高嶺小学校(又吉由美子校長)の3階外壁に設置されている直径約1メートル、重さ約12キロの校章が剥がれ、真下のひさしに落ちたことが13日までに分かった。10日午後に児童から「校章がない」との連絡があり、学校職員が落下を確認した。地上に落下はせず、人的被害はない。外壁と校章の接合部の経年劣化が原因とみられ、市教委は同小の緊急安全点検を実施する予定。

 同小は1979年に建設されたが、校章がいつごろ設置されたのかは不明。校章は金属製で、裏には焼けた金属の跡が多数ある。市教委施設課は「外壁の土台と溶接で接合された可能性が高い」と推察する。

 同課は建築基準法や消防法に基づいて外壁や消防設備の点検を実施しているが、校章については目視での確認にとどまっていた。

 市は老朽化が進む同小を取り壊し、小中一貫校の開校を計画している。屋良教育長は「児童や保護者に心配をかけて申し訳ない」と謝罪。「安全点検に力を入れ、建て替えまでの間、児童や教職員が安心して学校生活を送る環境を維持していきたい」と語った。

(南部報道部・国吉聡志)

(写図説明)設置された3階の外壁から剥がれ落ちた高嶺小学校の校章。直径は約1メートル、重さは約12キロある=13日、糸満市大里・同小

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。