河口湖の水位が大幅に低下し、普段は船でしか行けない六角堂が、今は陸続きになっているという。基準の水位よりも、河口湖はおよそ3メートル下回っているといい、観光業・漁業などにも影響が出てきている。
■咲き誇る「芝桜」観光客が殺到 外国人も
まもなく見頃を迎える芝桜 この記事の写真富士山を彩る春の風物詩。山梨・富士河口湖町で行われている「富士芝桜まつり」には、50万株のピンク、白、紫の芝桜が咲き誇る。映えスポットでは、芝桜を海に見立て小舟に乗りこみ、富士山をバックに撮影できる。
夫(50代)「最高です」 妻(50代)
「このピンクと白もあって、きれい。コントラストが最高」
例年、ゴールデンウィークには満開になり、まもなく見頃を迎える芝桜。その様子を一目見ようと集まるのは日本人だけでなく、外国人観光客で大にぎわい。
ベトナムから来た観光客「きれい。とてもきれいです」
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■「六角堂」水位低下による珍しい光景■「六角堂」水位低下による珍しい光景
河口湖の水位低下ゴールデンウィークが目前に迫るなか、富士山の麓では、ある異変が生じている。23日朝7時の時点で基準水位をおよそ3メートル下回っている。この影響で、数年に一度しか見られないという光景が現れている。
「六角堂」水位低下による珍しい光景本来は湖に浮かぶ浮島に建っていて、遠くからしか眺めることができないお堂「六角堂」。水位が低下したことで、浮島と湖の岸が陸続きになる珍しい光景が現れている。
「六角堂へ歩いて渡る」という貴重な体験をしようと、多くの観光客が訪れていた。
息子(12)「水位が下がって歩ける場所があって、六角堂まで行けて楽しかった」
「こんなことめったにできることではない。来て良かったです。姉も突っ込んでみる?」 姉(17)
「いや、いい(笑)」 普段は湖の中にある六角堂
家族総出で訪れたのは、山梨県内から来た3世代家族。
息子夫婦「浮島が出ることっていうのは、何年に一回とか少ないこと」 祖母
「息子です。息子夫婦。その子どもだね。3人」 祖母
「貴重だよね、また次はいつになるんだか」
普段は湖の中にある六角堂の下で、ポーズをとっていました。
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■河口湖の水位低下による異変も…■河口湖の水位低下による異変も…
中禅寺湖での水位低下水位低下で起きた異例の現象を楽しむ観光客がいる一方、遊泳ボート乗り場では…。
河口湖ボートハウス 大町悦章代表「水の跡がここにあると思う。通常だと、ここが普通の水位。今はご覧の通り、相当下がってる」
通常であれば、桟橋の歩く部分にまで湖の水があるが、去年10月から水位が低下していき、今では桟橋のはるか下に。さらに湖の底まで見える状態となっている。
稼働するボートの数を減らさざるを得ない事態スワンボートや釣り用ボートは桟橋に寄せられず、稼働するボートの数を減らさざるを得ない事態になっている。
大町代表「2〜3割は稼働が出来ないかなっていう感じ。ゴールデンウィーク中で考えると、えっ、売り上げ少ねって」
例年のゴールデンウィーク中は、学生バイトを雇って増員していたが、今年は断念したという。
学生バイトを雇って増員していたが 大町代表「今ある形で一生懸命、お客さんに対応するしかない。あとは富士山の神様にお願いして」 ワカサギの影響
さらに、河口湖の水位低下によって、湖とつながる川でも異変が起きている。
河口湖漁業協同組合 古屋和雄組合長「黒いのがワカサギ。遡上してきてる。例年に比べると、2週間ほど遅れてます」
勢いよく泳ぐ小さな魚の群れ。例年は3月下旬から多くのワカサギが産卵のために湖から川へ遡上(そじょう)するが、今年は2週間ほど遅れた。
古屋組合長「4月の10日くらいに最初に遡上が始まった」
「(Q.今まで4月10日くらいに遡上することは?)10年くらいの間にはなかった。例年通りに成長するかどうか不安。卵産んだり、孵化(ふか)したり、成長する過程で悪い影響を与える可能性はある」
遡上してきたワカサギのサイズも、例年より小さくなっているという。
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■人気の遊覧船クルーズ 2カ所桟橋使用不能■人気の遊覧船クルーズ 2カ所桟橋使用不能
中禅寺湖秋には「紅葉スポット」として人気の奥日光・中禅寺湖でも、本来は桟橋の辺りまで水があるというが、現在は湖の底がむき出しになっている。
中禅寺湖漁業協同組合 福田政行 代表理事組合長「(Q.普段はどのくらいまで水が?)普段はですね。ここら辺までかな」
「(Q.何センチですか?)130センチぐらいありますね」
「(Q.本来はここまで水が来ている?)そうです。今の季節」 中禅寺湖での水位低下
中禅寺湖を周る人気の遊覧船クルーズは先週から始まったばかりだったが、近付くと座礁の危険があるため、2カ所の桟橋が使えないという。
中禅寺湖遊覧船 山野井秀一支配人「(Q.例年の水位は?)今、正面に支柱が見えると思うんですけど、ロープがかかっている、ちょっと上のところまで水がある状態です。現在4カ所ある桟橋のうちの2つの桟橋、菖蒲ケ浜と大使館の方を臨時通過いたしまして、営業を行っているところでございます」 遊覧船クルーズの状況
接岸ができないため、菖蒲ケ浜と大使館別荘記念公園では、観光客が乗り降りできず、通過するだけとなる。
山野井支配人「船が(桟橋に)付けられる状態の水位が回復するまでなんで、(臨時通過が)いつぐらいまでかは、私どもの方では判断しかねる状態です」
(「羽鳥慎一モーニングショー」2024年4月23日放送分より)」
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