夏山シーズンを終え、富士山の登山道には通行止めのバリケードが設置されました。12日に番組が登山道の入り口を取材すると、バリケードを乗り越え、登山を強行する人が相次いでいました。
■バリケード設置作業中も登山者が…
閉山した富士山 この記事の写真閉山したばかりの富士山。しかし、次々とバリケードの奥から下山してくる人たちがいました。閉山後は危険度が増す富士山。取材を進めると、登山客の自分勝手な理由が見えてきました。
平日にもかかわらず、にぎわいを見せる富士山5合目。こちらの親子は初めて訪れたといいます。
にぎわいを見せる富士山5合目 兵庫県から来た人「やっぱり日本一の山なので、すごいなって感動しました」
「一生に一度だけだろうなって思ってます。とっても楽しいです」 登山口でバリケード設置
歩いて10分ほどの場所にある登山口では、通れないようにバリケードを設置しています。
10日、夏山シーズンが終了10日、夏山シーズンが終了。登山道が閉鎖され入山が禁止されました。11日には、下山ルートも通行止めになりました。今年最後の富士山を見届け、バリケードが設置される直前に下山してきた人はこう話します。
「今年最後のご来光」 埼玉県から来た人「山小屋がきょうしか開いていなくて」
「(Q.今年最後のご来光を?)そうですね、見てきました。しっかりカメラに納めて。今年最後なんで良かったですね」
「最高です。やっぱり富士山のご来光は」 次々と降りてくる登山者
バリケードの設置作業が進むなか、次々と登山者が降りてきます。
登山者が来る度に作業が中断。高さおよそ180センチの木製のバリケードは完成までにおよそ3時間かかりました。
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■外国人登山者「楽勝だよ」■外国人登山者「楽勝だよ」
封鎖された山の上から人が…12日に登山道に行ってみると、完全に2カ所がバリケードで封鎖され、登山をする人は見当たりません。ところが、取材を進めていると、山の上から人が降りてきました。
足早に立ち去ったすると、登山者は来た道を戻っていきました。およそ5分後、足早に立ち去っていきました。
半ズボンにスニーカーの姿の外国人登山者頂上まで登ったオーストラリア人の2人組は、どちらも半ズボンにスニーカー姿です。
「楽勝だよ」とも 外国人登山者「(Q.ゲートが閉じているのは知っていた?)んー」
「(Q.なぜ登った?)人が少ないから」
「(Q.危険?)そんなことない。危険じゃない」
「簡単よ」
「楽勝だよ」
「(Q.それはなぜ?)案内板がいっぱいある。有能なGPS機能もあるから、簡単に(道が)分かる」
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■救助隊の到着は「4、5時間かかる」■救助隊の到着は「4、5時間かかる」
今シーズンは遭難が多発しかし、リスクが伴う富士山。今シーズンは遭難が多発し、去年の倍以上となる9人が命を落としました。閉山後は、さらに危険度が増します。
閉山後はさら危険 東富士山荘 米山千晴代表「(9月から)気温はもう格段に下がって、この時期の朝といったらもう頂上はツララが張るぐらいの気温。9月第1週間・第2週には1回白くなるぐらい。初雪っていうんですかね」 富士山頂の最低気温は5.2℃
12日の東京都心の最高気温は34.5℃と厳しい暑さでしたが、富士山頂の最低気温は5.2℃まで冷え込みました。
閉山後の遭難は救助も難しくします。
山岳遭難救助隊が活動している際の映像山岳遭難救助隊が活動している際の映像では、雪の中、隊員が突風でバランスを崩しそうになり、動けなくなっています。救助隊でさえも命の危険があります。
米山代表「7月10日から9月10日の間は山小屋が空いているから、何かあっても小屋に入れば、どうにか助けてもらえるでしょうが。その場所にずっと救助隊が来るまで4時間、5時間かかる。そこを待ってなければならない。今は本当にそういう非常に厳しい状態だと思います」
(「グッド!モーニング」2024年9月13日放送分より)
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