将棋界で女性初の棋士を目指す西山朋佳女流三冠(白玲、女王、女流王将、29)が9月10日、東京・渋谷区の将棋会館で行われた棋士編入試験第1局に臨み、試験官を務めた高橋佑二郎四段(25)に勝利した。合格に向けて好スタートを切った西山女流三冠に、ファンも大興奮。「ともかさまー!」「勝った…すげえ」と多くの声が上がっていた。
【映像】ファン大興奮…白熱の終盤戦から勝利の瞬間
史上初の“女性の棋士”を目指す西山女流三冠が、大きな前進を遂げた。編入試験は新しく四段になった棋士5人との対局で、3勝すれば合格となる。第1局では、今年4月にプロデビューした高橋四段が試験官となった。
対局は西山女流三冠の後手番で、得意の三間飛車を採用。対抗形の競り合いの将棋へと展開した。西山女流三冠の“剛腕”の異名の異名のままに敵陣目掛けて大駒を放つ強手でペースを握ったが、終盤戦は緊張感あふれるギリギリの攻防戦に。難解な終盤戦が繰り広げられたが、西山女流三冠は冷静さを失わず、高橋四段の粘りを振り切って待望の勝利を手にした。
勝利した西山女流三冠は、「ずっと気が抜けない難しい将棋だった。少しずつ苦しさは意識しながらも、幸運な面も大きかった。ここから一局一局、準備して全力を尽くしたい」とわずかに微笑んだ表情も見せていた。
ABEMAで中継を務めた戸辺誠七段(38)は、「注目の第1局だったが、期待通りの熱戦で西山さんが自分の将棋を指し切って大激戦を制した。大一番での踏み込みはなかなかできない。西山さんにとっては理想的な展開で、本当に素晴らしい将棋だった」とコメント。女流棋士の仲間で、対戦経験を持つ野原未蘭女流初段(21)は「“西山将棋”全開だったと思う。この大一番で“西山将棋”が見られて幸せだった」と印象を語った。
手に汗握る終盤戦に、視聴者も大興奮。ファンからは「強かったなぁ」「ともかさまー!」「勝った…すげえ」「棋士になるのって大変…」「最後まで面白かった」「つよかった!」「内容がまた濃い将棋で。。」「三冠つよいなあ」「後手で勝てたの大きい」とコメントが殺到していた。
この勢いで“合格”に王手をかけることができるか。注目の第2局は10月2日、試験官は山川泰熙四段(26)が務める。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
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