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 SNS上で物議を醸している「ワンタッチ痴漢」。過去にファンから度々被害に遭ったという女子プロレスラーが赤裸々に告白した。

【映像】ワンタッチ被害に遭っていた当時の衣装

 24時間テレビのランナーとしてマラソンに挑戦した、お笑い芸人のやす子。マラソンの終盤では、沿道にいた人物がやす子の上半身に伸ばす場面があった。これには「胸を触られた」と、SNS上で「ワンタッチ痴漢」として当時の映像が出回り大騒動になった。

 ワンタッチ痴漢を巡っては、ハロウィンやサッカー日本代表戦後、多くの人でごった返す渋谷でも発生するなど“どさくさ”に紛れておこなわれており、なかには逮捕事案も報告されている。

 最近では女性インフルエンサーDJ SODAがイベントのなかで来場者の男女3人から胸を触られたとして、主催者が不同意わいせつと暴行の疑いで刑事告発したことでも話題となった。

 いまでこそ事件として扱われる痴漢行為だが、かつては平気でおこなわれていたひどい時代があった。

 日本の女子プロレス団体LLPW-Xの井上貴子によると、クラッシュギャルズが人気を博した全日本女子プロレス全盛期、過熱したファンによる行き過ぎた行為は日常的だったという。

 「昔はセクハラとか(頭に)なかった」と回顧する井上は、当時の衣装は海水浴や競技用の水着に手を加えたものだったとして「こういうところ(わきの当たり)がすごく甘いんです。場外乱闘でお客さんのところに投げられたら、手を広げて待っていて『あらゆるところから手が入ってくる』みたいなこともあった」と、痴漢被害を告白した。

 行き過ぎた行為はさらにエスカレートしてリングの外にまで伸びてきた。「トイレに入っているときに上からカシャって音が聞こえたり」と、盗撮被害に遭ったことも明かした。

 いまなら犯罪として対処できるが、当時はその概念が薄いうえ、人気商売。表沙汰にならない方法で対処するほかなかったそうで、「犯人がわかれば捕まえてもらって、試合が終わってから裏で『腕立て1000回やれ』とか。そういうお仕置きをするしかない」と語った。

 「本当は逃げたいです。逃げるほうが安全だし走って逃げたいけど、昔は本当にみんな泣き寝入りになっちゃっていましたね」と振り返った。自身や24時間テレビでのやす子は命懸けのパフォーマンスをしているとして「そこにそうやって茶々を入れてくるって、まだ女をバカにしてる」と憤った。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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