兵庫県豊岡市下宮の田んぼで7日、熊本地震や東日本大震災の被災地へ届ける有機栽培米の稲刈りがあった。ボランティアに取り組む県立豊岡総合高校(豊岡市)のインターアクトクラブ(IAC)生徒ら約50人が、実った稲穂を丁寧に刈り取った。11月2日には収穫祭を開催。今回は新たに能登半島地震の仮設住宅にも発送する。【浜本年弘】
稲刈りは5月の田植えと同様、豊岡総合高のIACメンバーが呼び掛けて実施。京都府福知山市の福知山淑徳高校IACの生徒の他、豊岡市内のボーイスカウトとガールスカウト、社会人の奉仕団体「豊岡ロータリークラブ」、外国人支援のNPO法人「にほんご豊岡あいうえお」などから参加があった。
参加者は、栽培協力農家の池上敏紀さん(70)から鎌の使い方などの説明を受けた後、コシヒカリが実った6・4アールの田んぼに入った。有機栽培のアイガモ農法で育った稲穂の間からはたくさんのバッタやカマキリが飛び出し、小学生は歓声を上げていた。豊岡総合高IAC会長の2年、真柴咲良さんは「おいしく食べていただき、元気のもとになってもらえたら、うれしい」と話した。
送り先は代々のIACの訪問交流先。宮城県の気仙沼向洋高校や女川町観光協会、熊本市の慈恵病院エンゼルこども食堂、ふるさと元気子ども食堂などの予定。加えて能登半島地震被災地への送付を計画している。
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