小岩井農場（岩手県雫石町）の一本桜が今年も満開となり、見ごろを迎えている。この桜は明治40年代に植えられたと伝わるエドヒガン。牧草地の中に一本だけあり、雪が残る岩手山をバックにした雄大な景色で知られる。
ただ、今年は鳥が多くの花芽を食べたことから、半分ほどの枝が花をつけていない。それでも東北を代表する名所となったこの桜を見ようと、多くの観光客らが訪れていた。
東京都清瀬市から東北の桜を巡る観光ツアーに参加中の小川英子さん（75）は、「岩手山と桜、牧草地の緑のコントラストが素晴らしい。好天にも恵まれ、来てみてよかった」と満足げだった。見ごろは今週いっぱい続く見通し。【佐藤岳幸】
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