東京消防庁はデジタル媒体で救急車の適切な利用を呼び掛ける広告のデザインを募集している=東京消防庁提供

 東京消防庁は、救急車の適正な利用を呼び掛けるため、SNS(ネット交流サービス)やインターネットなどのデジタル媒体に掲載する広告デザインを公募している。都内に在住か在学している18歳以上の学生が対象。

 同庁によると、2023年の救急出動件数は91万8311件で過去最高だった。そのうち、入院の必要がない軽症者が半数にのぼり、適切な利用が課題になっている。

 デザインは、外部有識者の審査などを経て4作品まで絞り、同庁の公式X(ツイッター)の投票機能を活用して得票数が最も多かったものを「最優秀作品」として表彰する。SNSや街頭の大型ビジョン、デジタルサイネージで使用されるほか、受賞者は同庁の出初式や消防署のバックヤード潜入ツアーなどに参加できるという。

 東京消防庁は「どのような時に救急車を呼ぶべきか、利用の仕方を考えてもらうため、若い世代の力を借りて従来にはないPRの仕方を模索していきたい」としている。募集期間は10月15日まで。

 詳細はhttps://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-kouhouka/project_rescue/index.htmlまで。【朝比奈由佳】

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