警察庁と日本自動車連盟(JAF)は6日、6歳未満に義務づけられているチャイルドシートの着用状況を調査したところ、不適切な座らせ方が4割で確認されたと発表した。ベルトの締め付け不足など取り付けの問題も3割あり、JAFなどは適正な使用を呼びかけている。
調査は今年5~6月、全国の99カ所で6歳未満の子どもを乗せた車約1万台を対象に実施。着用率は前年に比べ2・2ポイント増の78・2%で過去最多だった。
また、8都道府県の16カ所でチャイルドシートの座席への座らせ方と取り付け状況も調査。不適切な座らせ方は44・3%で確認された。ベルトの締め付け不足など取り付けの問題も30・2%あった。
8月には、福岡市でバスと衝突した軽乗用車に乗っていた7歳と5歳の姉妹が死亡する事故があった。2人はシートベルトをしていたが、チャイルドシートはなかった。
道路交通法では着用する乳幼児の身長の規定はないが、シートベルトが首にかかる危険性などがあることからJAFは9月中にも、チャイルドシートの使用推奨の目安を現行の身長140センチ未満から、150センチ未満に引き上げる方針。
乳幼児のチャイルドシートの着用は2000年施行の改正道交法で義務づけられた。警察庁とJAFの調査によると、着用率は10年が56・8%、15年62・7%、19年70・5%と推移してきた。【山崎征克】
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