鹿児島地裁・家裁=鹿児島市で2020年11月30日午後3時25分、西貴晴撮影

 警察内部の情報を退職後に外部に漏らしたとして国家公務員法(守秘義務)違反で起訴された鹿児島県警の前生活安全部長、本田尚志被告(60)について、鹿児島地裁は6日、裁判官と検察側、弁護側が争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きの適用を決めたことを明らかにした。

 本田被告の弁護人によると、決定は5日付。本田被告は県警枕崎署員の盗撮事件を巡り、野川明輝本部長が事件の隠蔽(いんぺい)を指示したと主張。情報漏えいは「公益通報だった」などとして公判で無罪主張する方針で、地裁に公判前整理手続きの実施を求めていた。

 地裁によると、手続き開始の期日は未定。弁護人は初公判が年明け以降になるとの見通しを示した。【取違剛】

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