沖縄でおなじみの家庭料理や行事料理を、もっとおいしく作りたい! 琉球料理を長年教えてきた松本料理学院(那覇市)の講師の皆さんに、自宅でおいしく作るための基本のレシピと押さえておきたいコツあれこれ(ありんくりん)を教えてもらいます。沖縄食材や調理方法の解説もあわせてチェックしてみて! 随時動画を追加していきます。

 結納や生年祝いに欠かせない揚げ菓子「サーターアンダーギー」。近年は、おやつとしても重宝されています。油っぽくなく、おいしく作るポイントは、①グラニュー糖を使う②生地を混ぜ過ぎず、寝かし過ぎない③160~170度の油で揚げる、の三つ。下は丸く、上は二~三つに割れたチューリップ型に仕上げます。(松本料理学院学院長・松本嘉代子)

サーターアンダーギー

 

【材料(5人分) 】
小麦粉…………………550g
ベーキングパウダー…小さじ2
卵………………………大4個
砂糖(グラニュー糖)…300g
サラダ油………………大さじ2(白ゴマ大さじ4)
揚げ油…………………適量
手粉……………………適量

【作り方】

1  小麦粉とベーキングパウダーはふるいにかけておく=写真。

 

2 ボウルに卵と砂糖を入れて、泡立て器で泡立たないように混ぜ合わせる=写真。

※卵は割りほぐさないで砂糖と混ぜる。

※泡立て器を逆手で握り、ボウルの底面に押し付けるように全体を20回以内で一気に混ぜ合わせる。

 

3 2にサラダ油(好みでゴマやナッツ類)を加えて1~2回サッと全体を混ぜる。

4 3に1を入れ、木杓子で軽く混ぜ=写真、全体がまとまってきたらラップをかぶせ、30分ほど寝かして生地を安定させる。

※寝かし過ぎると硬くなる。

※生地に触って手にへばり付く場合は水分が多いので、小麦粉を少量ずつ加えて調整する。

 

5 鍋に揚げ油を入れ、170度くらいに熱しておく。

※急激に温度を上げると油が傷むので、ゆっくり温度を上げていく。

6 手粉をつけ、4の生地をスプーンで取って直径3~5センチくらいの団子状に丸めて、揚げ油の中に静かに入れる。

7 6がうかびあがってきたら、自然に回転し、ぽっかり割れ目が2~3カ所できる。そのあと箸で返しながら、全体が色よく揚がるようにする=写真。

※鍋肌でしっかりと振って油を切ってから取り出す。

※竹串を刺して何も付かなければ、中まで火が通っている。

 

作り方2や3で回数以上混ぜると、粉を多く使うようになり、生地が硬くなるので注意する。

上も下も割れるのは、油の温度が高過ぎるか、生地が硬い場合が多い。全体的に細かくひび割れができるのは、油の温度が低いか、生地が水っぽいことが原因であることが多い。

料理を作ってくれたのはこちら

 

 「松本料理学院」は、1969年に那 覇市に開校した、沖縄伝統の琉球料理が学べる料理学院です。学院長は松本嘉代子先生。「食は命の薬(ヌチグスイ)」との考えが息づく伝統的な琉球料理のレシピと味覚の伝承に、長年力を注いでいます。料理教室は、松本先生らが講師を務める「琉球料理科」、家庭料理が学べる「食のいろは科」、来客向け料理をつくる「おもてなし科」の三つ。遠方の方も参加できるオンラインワークショップも準備中です。

 隣接するカフェ「琉球styleまつもと」では朝ごはんとランチで、琉球料理や沖縄の旬の食材を使った日替わりメニューが味わえます。

【問い合わせ】

松本料理学院
沖縄県那覇市泉崎1-9-13 電話=098-861-0763

琉球styleまつもと
電話=098-917-2841

ホームページ
https://matsumoto-ryorigakuin.okinawa/

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