首里城公園管理センターと、首里地区の酒造所や飲食店などが15日、首里城で「首里の酒」を楽しむイベントを開く。2019年の火災後、地域との連携に向け月1回ペースで重ねてきた意見交換会から生まれた企画で、首里城で酒をテーマにするイベントは初めて。琉球王国時代から泡盛を造り、「酒どころ」として知られていた首里をアピールし、首里城復興を後押しする。
イベントは「首里で楽しむ、首里の酒 酔(よ)い宵(よ)い」。首里で泡盛を造る瑞泉、瑞穂、識名の3酒造所のほか、クラフトビール「ウォルフブロイ」、ナチュールワインを提供する「パポテペパン」など13店が出店する。人気の「豆腐よう松島」や、2年前に閉店したバー「バースデー」も1夜限りで復活する。
同センターの白仁理恵子さんは「地域との連携が形になったことに意義がある。26年に控えた正殿復元に向け機運を高めたい」と多くの来場を呼びかけた。
ウォルフブロイのオーナーの戸村由香さんは「首里が酒どころという歴史を知らない沖縄の若者もいる。お酒をたしなみながら首里の歴史に思いをはせるきっかけになれば」と呼びかけた。
イベントは午後5時~9時半、首里城公園の首里杜館ホール、テラスで。入場無料。詳細は首里城公園の公式サイトで確認できる。(社会部・大野亨恭)
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首里城が焼失して3年。あの時、沖縄タイムスで事件・事故を取材する社会部の警察担当記者(通称・サツ担)2人は沖縄のシンボル焼失を目の当たりにした。泣き崩れる住民、消火活動に奔走する消防隊員、原因究明に尽力する捜査員―。当時の取材メモを読み直し、写真とともにあの日を振り返る。
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