8月8日に起きたマグニチュード(M)7・1の日向灘地震で「南海トラフ地震臨時情報」(巨大地震注意)が初めて発表され、同月29~30日には台風10号が九州を横断したことから、福岡都市圏でも災害に備える動きが広がっている。福岡市は9月1~7日を「備蓄促進ウイーク」として、市民の防災意識向上を目指した取り組みを実施。市内のホームセンターなど50店舗では防災グッズを展示・販売する特設コーナーを設けた。
北部九州・山口の5県で約60店舗を展開するホームセンター「グッデイ」(本社・福岡市中央区天神)の「西福岡店」(同市西区)では、店内に防災グッズの備蓄を呼びかけるのぼり旗を掲示。家具を支える突っ張り棒や水で膨らむ土のう袋、ガラス飛散防止シートといった多くの防災グッズを並べた。
2日夕に店舗を訪れると、乾パンや缶詰、レトルトのご飯やみそ汁などの非常用食品はほぼ完売。入荷してもすぐに売り切れる商品もあるといい、同店の担当者は「非常食はいきなり避難所で食べるより、平時に実食をしてみてほしい」と話す。
家族に乳幼児や高齢者がいたり、ペットを飼っていたりと必要な生活物資は各家庭で異なる。担当者は「たとえ空振りに終わっても素振りだと思って平時に備えることが大切。この機会に家庭で何が必要かを話し合い、店舗に来て吟味してほしい」と呼びかけている。【竹林静】
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