贋作の疑いが判明した「少女と白鳥」(高知県立美術館提供)
偽物の可能性が浮上した「自転車乗り」(徳島県立近代美術館提供)

 ドイツ出身の有名贋作(がんさく)家、ウォルフガング・ベルトラッキ氏が、自身による贋作が日本に少なくとも3点あると共同通信の取材に明らかにした。所蔵する絵画1点を贋作の疑いがあるとして調査している徳島県立近代美術館の竹内利夫学芸交流担当課長は「本人の発言なので重要だとは思うが、(贋作だと)主体的に判断できるよう調査を続けている。客観的な報告をできるようになった段階で改めてお知らせしたい」と話した。同じく絵画1点を調査中の高知県立美術館の奥野克仁学芸課長は「できるだけ早く調査結果をまとめられるよう努力している」としている。

 徳島県立近代美術館はフランスの画家ジャン・メッツァンジェ作とされる「自転車乗り」を、高知県立美術館はドイツの画家ハインリヒ・カンペンドンク作とされる「少女と白鳥」をそれぞれ調査している。【袴田貴行、小林理】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。