関東大震災から101年がたち、東京都慰霊堂で手を合わせる人たち=東京都墨田区で2024年9月1日午前10時37分、宮間俊樹撮影

 約10万5000人が犠牲になった関東大震災から101年となった1日、東京都慰霊協会主催の大法要や、虐殺された朝鮮人犠牲者の追悼式典が都立横網町公園(墨田区)で営まれた。

 都慰霊堂で開かれた大法要は台風接近を受けて遺族らの参列を取りやめた。都慰霊協会の青山佾(やすし)会長は「大震災の悲惨さを次の世代に伝えていかなければいけない」とあいさつした。

 その後、公園内の朝鮮人犠牲者追悼碑前では日朝協会などの実行委員会が主催した追悼式典が開かれ、韓国伝統舞踏家による鎮魂の舞が披露された。小池百合子知事は歴代知事が式典に寄せてきた追悼文を8年連続で送らなかった。

 宮川泰彦実行委員長は「悲惨な歴史をきちんと見つめてほしい」と小池氏の対応を批判した。

 公園を訪れた横浜市港南区の看護師、森英夫さん(52)は「都知事が追悼文を送らないことは『虐殺はなかった』『反省を生かさない』というメッセージになってしまうのではないか。反省の意味を込めて送ってほしい」と話した。【山下俊輔】

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