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■台風10号は熱帯低気圧へ 台風との違いは?

 台風10号は9月1日(日)の朝、近畿付近で熱帯低気圧に変わる見通しとなりました。29日(木)までは大きな予報円が重なり、台風がどこに進むのかわかりづらい状況となっていましたが、進路予想はだいぶシンプルになりました。
 熱帯低気圧に変わることから「自分の所には台風が近づいてこない」と安心する方もいるかもしれませんが、それはとても危険な考えです。
 台風と熱帯低気圧の違いは何かというと中心付近の風の強さだけです。中心付近の最大風速が、

17.2m以上:台風
17.2m未満:熱帯低気圧

と定義されています。
 雨雲を発達させる湿った空気には大きな違いがなく、大雨を降らせるパワーは変わりません。むしろコースが分からなくなってしまう分、どこで大雨リスクが高いのかを判断しづらく、危険度が増すと言えるかもしれません。

台風10号は9月1日(日)に熱帯低気圧に変わる見込み

■線状降水帯の恐れ続く 大規模冠水・河川氾濫に警戒

 西日本から北日本の太平洋側を中心に、週明けにかけて大雨に警戒が必要です。現在、26日(月)〜29日(木)にかけて4日連続、日本のどこかで線状降水帯が発生するという異例の事態になっています。この危険な状況は、少なくとも9月2日(月)頃まで続く恐れがあります。

週明けにかけて大雨続く 線状降水帯の恐れも

 すでに、48時間に降った雨の量が、8月ひと月分を大幅に上回る記録的な大雨になっています。今後も雨量がさらに増えると、災害発生のリスクが日を追うごとに高まっていきます。台風が熱帯低気圧に変わったあとも決して警戒を緩めないようにしてください。

【線状降水帯予測情報】
<31日午前中にかけて>
 四国地方(徳島県、香川県、愛媛県、高知県)
<30日夜〜31日午前中>
 近畿地方(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)
 東海地方(岐阜県、静岡県、愛知県、三重県)  8月1カ月分を大幅に上回る記録的大雨に ・【台風10号】週末にかけ大雨の恐れ 離れていても厳重警戒を・100年以上“猛暑日知らずの街”今年も「エアコンは使っていない」移住の相談は約2倍 さらに、夏でもサウナが味わえる“涼しい街”も・「川に白い水が流れている」で発覚 38年間トイレなどの汚水垂れ流し・“トラックに米250袋”品薄なのになぜ?スーパーの対策・勤続27年ヤマト運輸社員、1人でストライキ「倉庫暑すぎ」 会社側の対応は

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