台風10号の接近で混乱する新幹線の改札口=JR新大阪駅で2024年8月30日午前9時53分、加古信志撮影

 台風10号接近の影響で、JR東海は当初、東海道新幹線の30日の運転について、三島―名古屋間で始発から運休すると発表していたが、この日始発から午前10時ごろまで東京―新大阪の全線で運転を見合わせた。

 午前10時ごろから名古屋―新大阪間の上下線で、1時間に2本の割合で「こだま」の運行を再開させた。

 JR新大阪駅(大阪市淀川区)では、午前10時ごろから券売機や窓口に並ぶ人が列を作った。静岡市から出張で来たという会社員の男性(36)は、台風10号の影響で、29日に静岡県に戻る予定を変更して新大阪駅近くの宿泊施設で1泊したという。

 男性は「29日は新大阪駅に停車した新幹線車内で2時間半待ちながらホテルの手配と夜行バスの予約をした。2泊3日の出張がバスの車中泊を含めると4泊5日になる。こういう状況だから仕方ないですね」と話した。

 JR東海は、31日も名古屋―新大阪間の上下線で1時間2本程度の「こだま」を運転する予定だ。

 JR西日本は30日、山陽新幹線の広島―博多間を終日運休し、新大阪―広島間は大幅に本数を減らして運転している。31日も始発から新大阪―博多間で本数を減らして運行する予定という。【洪玟香】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。