29日午前7時5分ごろに福岡市内の小学生の保護者に届いたメールの画面。29日は「予定通り13時下校」とされたが、約1時間半後に緊急連絡で午前10時の一斉下校が通知された=保護者提供
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 台風10号の接近に伴い、福岡市立小中高、特別支援学校の計229校は29日、市教育委員会が「給食終了後の一斉下校」としていた方針を転換したため、給食を待たずに児童生徒を一斉下校させた。

 市教委は28日正午ごろ、29日は午前中に通常授業をした後、給食後に一斉下校とする方針を発表。しかし、同日午前6時29分に暴風警報が発令され、台風の進路を踏まえて同7時ごろに「児童生徒を一旦登校させた後、安全が確保された学校から速やかに下校」と方針転換。同7時45分ごろに各学校に通知した。

29日に登校後の一斉下校を知らせる福岡市広報戦略室のX(旧ツイッター)=X画面より
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 X(ツイッター)では「朝8時に学校へ送り、9時に連絡があって10時に迎えに行った。さすがに今回は判断が遅い」といった投稿が相次いだ。同様の意見が市教委にも寄せられているといい、教育支援課の担当者は「今回は昨日から想定を超える状況の変化があったことは否めない。市民の意見などを受け止め、対応を検証したい」と話した。【竹林静】

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