これまで公開していたポスター(左)と加齢を加味して作製した見立真一容疑者の似顔絵=警視庁本部で2024年8月29日午前10時48分、岩崎歩撮影

 2012年9月に東京都港区六本木のクラブで男性が殺害された事件で、警視庁捜査1課は29日、殺人容疑などで国際手配している見立真一容疑者(45)の新たな似顔絵を公開した。加齢した現在の顔をイメージし、体重の増減などを加味した4種類を作製した。

 事件のポスターはこれまで、12年に撮影された見立容疑者の顔写真を使用していた。似顔絵は事件発生から12年を迎えるのに合わせ、広く情報提供を募る目的で作製した。

 事件は12年9月2日に発生。暴走族グループ「関東連合」の元メンバーらが、六本木のクラブにいた飲食店経営者の男性(当時31歳)を対立する人物と間違え、金属バットで殴って死亡させたとされる。

 見立容疑者は関東連合のリーダー格で、襲撃を主導したとされる。事件後にフィリピンに逃亡したことが確認され、現在は所在不明になっている。

 これまでに計1007件(7月31日現在)の関連情報が寄せられたが、見立容疑者につながる有力な手がかりは得られていない。警視庁は、既に帰国している可能性も視野に捜査を続けている。

 捜査1課の佐藤雅一課長は「被害者はなぜ自分が襲われたのかも分からず無念だったと思う。必ず見つけ出して逮捕したい」と話している。作製した似顔絵は警視庁の公式X(ツイッター)アカウントで公開している。情報提供は麻布署捜査本部(03・3479・0110)。【岩崎歩】

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