那覇市首里山川町の工事現場で見つかった米国製250キロ爆弾の不発弾処理が9月29日に行われる。避難の対象は、半径283メートル以内の470世帯約1400人と約80事業所。ダブルツリーby那覇首里城とノボテル沖縄那覇も含まれ、宿泊者なども含めると避難者はさらに増える見通しだ。
処理作業は同日午前10時から始まり、午後2時までに終了する予定。午前8時50分から住民などの避難を開始する。周辺道路は午前9時50分から交通規制される。主な区間は、県道29号の松川~山川交差点間と県道50号の首里観音堂~首里城前。市内線、市外線のバス9路線は午後2時まで周辺を迂回(うかい)する。
避難場所は首里高校体育館、沖縄工業高校体育館、松島中学校武道場の3カ所。現地対策本部は首里高校に置く。
当日は消防局や消防団など114人が各世帯を個別に訪問し、避難を呼びかける。支援が必要な人のため、市は避難用の車両も用意する。天候不良の場合には10月6日に延期する。
知念覚那覇市長が8月28日、同市役所で記者会見を開き、詳細を説明した。
不発弾は昨年12月に公共下水道工事現場内で発見された。現場の道幅が狭いことから、盛り土による従来の処理壕は作らず、地下に6メートルほど掘り下げた壕を使用。爆弾の信管を抜いて処理する。
(社会部・玉城日向子)
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