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 台風から避難する時、やってしまいがちですが、実は危険な服装があります。どんな服装か分かりますか。防災アドバイザーの岡部梨恵子さんに、台風避難の3つのポイントを伺いました。

■「家を出る前が重要」大切なものは2階へ

気を付けるポイント この記事の写真

 岡部さんは「台風はある程度進路が事前に予想できるので、浸水や停電が起きることを想定して事前に準備できることがある」と教えてくれました。

2階や高い場所へ

 写真や保険の書類など、避難所には持って行きにくい大切なものは、家の2階や家具の高い所に移動させることがお勧めということです。さらに、チャック付きの保存袋に入れておくのもお勧めということです。

 そして、避難前には「戸締まり」や「ガスの元栓を閉める」、さらに「ブレーカーも落とすこと」いうことが重要です。なぜでしょうか。それは、火災を防ぐためです。

2019年台風15号

 2019年、台風15号が千葉県の房総半島を直撃した時、長期間の停電が解消された後、住宅火災が頻発しました。

 浸水や雨漏りで配線が傷ついていると、電気が通った際にショートして発火する通電火災が原因とみられています。ですので、ブレーカーを落とすことが重要となってきます。

■「服装にNGも」履き慣れたスニーカーで

スニーカーでの避難がお勧め

 続いては、服装です。台風の避難時に避けた方が良いポイントが二つあります。

 長靴は浸水した道を通ると、中に水が入ってきて重くなり、その重さで脱げてしまう危険があります。脱げてしまうと大変危ないので、履き慣れたスニーカーで避難することが好ましいということです。

 そして、もう一つのポイントは「傘をさすことは避けた方が良い」ということです。傘が台風の強風にあおられて危険です。傘は畳んで、つえの代わりにして避難するのが良いということです。

 さらに、ジーパンを履いてぬれると重くなるので、ポリエステルなどの軽い素材で避難するのがお勧めということです。

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■「持ち物に一工夫」現金も大切

■「持ち物に一工夫」現金も大切

現金も大切

 持ち物は、タオル、着替え、スマートフォン、充電器、食料品、水、常備薬などを非常用バッグに入れている人もいると思います。

 今の季節は汗拭きシートや虫よけスプレー、携帯型扇風機などの暑さ対策のものも加えると良いということです。

 最近は持ち歩いていない人もいるかもしれませんが、現金も大切です。台風によって停電や通信障害が発生すると、キャッシュレス決済やクレジットカードが使えない場合もあるため、現金を用意していただきたいと思います。

 しかも、自動販売機で使えないこともあるので、1万円札ではなく細かい1000円札や小銭を用意するのがお勧めということです。意外と忘れている人もいると思いますので、用意しておいてください。

 岡部さんは「前倒しの準備、前もっての避難が何よりも大切だ」と話していました。

(スーパーJチャンネル「なるほどハテナ」2024年8月28日放送)

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