台風10号の接近で品薄が続く米にも危機が迫っています。
非常に強い勢力を維持したままゆっくり北上を続ける台風10号。すでに台風が接近している鹿児島県では今、品薄が続いている“お米”に台風の影響が…。
10月に収穫を迎えるお米「ヒノヒカリ」の田んぼ。
南九州市川辺町 平山水利組合 有村昭一組合長
「花が早く散ると実にならない。今の時期が一番大事な時期」
実を付ける米の成長には今が特に大事な時期だといいます。
南九州市川辺町 平山水利組合 有村昭一組合長
「この状態で(台風の)風が当たると、だいぶやられてしまう心配がある。今が8割9割だとしたら、実になるのはその半分くらい。今年の出来は上々かと思っていたが、これで台風にやられると、秋口には米が半減」
31日に迫ってくる恐れがある香川県では…。
農家 安西大貴さん
「ここはナスばっかりですね」
台風による影響でナスが傷付くことを恐れ、対策に追われていました。実際、おととしの台風の時に多くのナスに被害が…。
農家 安西大貴さん
「(ナスは)風が一番天敵で、少しでも葉っぱが当たって揺れたらナスの表面がかさぶたみたいになる。見た目が悪いので価値は落ちる」
ナスの支柱をバンドで固定し、大きく揺れないように対策を施します。
ビニールハウスで栽培しているアスパラガス「さぬきのめざめ」。
農家 安西大貴さん
「“立茎”というアスパラが伸びた状態、これが(台風で)倒れてしまう。これから栄養もらって新しい芽が出ているので、これが倒れると大事(おおごと)」
ブドウの収穫作業も急ピッチで行われていました。
224ワイナリー 志賀隆太さん
「あすからの台風がもう怖くて。きょう、ちょっと早いですけど」
ここではデラウェアやシャインマスカットなどワイン用のブドウ7種類、約350本を栽培していますが…。
224ワイナリー 志賀隆太さん
「ブドウ君に『頼むから持ちこたえてくれよ…』と願うしかない。自然と調和しながらやっていく仕事なので、泣く時は泣く、もう運を味方に付けるしかない」
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