熊本県天草市の「轟の滝」周辺で川遊びをした100人以上が下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴えている問題で、川と患者の便からノロウイルスが検出されたことが分かりました。

 県の調査でノロウイルスが滝つぼと滝のすぐ上の2カ所から検出され、医療機関などが検査した患者6人の便からもノロウイルスが検出されましたが、遺伝子型が異なることから原因の断定には至りませんでした。

 この問題は天草市天草町を流れる下津深江川の「轟の滝」周辺で川遊びをした人が嘔吐や下痢の症状を相次いで訴えたもので、体調不良で医療機関を受診した人は27日の時点で124人に上っています。

 県は、周辺で雨が降らず平常時よりも川の水が流れなくなったことでウイルスが滞留した可能性を示しました。

 引き続き水質検査をして原因の特定を進めるとともに、滝周辺の水遊びなどを控えるよう呼び掛けるとしています。

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