優勝を報告し、感謝状を受け取る秩父第一小学校の児童ら=さいたま市で、2024年8月23日午前10時44分、鷲頭彰子撮影

 交通安全こども自転車全国大会(警察庁など主催)で埼玉県秩父市立秩父第一小学校の自転車チームのメンバーが、団体と個人の部で優勝を果たした。県民の交通安全意識の高揚に貢献したとして、県警は23日、さいたま市内で児童らに感謝状を贈った。

 大会は自転車の交通知識を身につけ、事故防止を図ることが目的。7日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれ、各都道府県の代表(1チーム4人)が、交通規則や交通標識などの知識を問う学科テストと、信号交差点での右左折や狭い通路での安全な走行などの実技で競った。

 同小は一昨年からチームを組み、昨年初めて出場した全国大会では惜しくも2位。今年は前年の覇者・静岡県代表を抑え優勝した。

 6年生が引退し新チームとなる10月から練習を始め、毎日放課後の2時間、実技の練習を繰り返し、学科も勉強。秩父署員や市の交通指導員も学校を訪れ支援した。大会では学科、実技共にノーミスだった同小の2児童がワンツーフィニッシュした。

 チーム主将で6年生の山崎楓さんは「昨年の2位が悔しくて泣いたことがバネになり、出られなかった人の分まで頑張った。県代表ということで普段から交通ルールを守らないといけないと思って自転車に乗っている」と話した。指導した市交通指導員の岩田泰典さんは「地域の人も練習を見に来て応援や協力をしてくれた。日本一を目指して頑張ってきたのでうれしい」と目を細めた。【鷲頭彰子】

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