斎藤元彦兵庫県知事(右)に対し、県政の混乱と停滞の収束を求める要望書を手渡す県市長会長の酒井隆明・丹波篠山市長=神戸市中央区の県庁で2024年8月23日午後1時11分、幸長由子撮影

 兵庫県の斎藤元彦知事が職員へのパワーハラスメント疑惑などを文書で告発された問題を巡り、県内の全29市長でつくる県市長会は23日、県庁で知事に対し、県政の混乱と停滞の収束を求める要望書を提出した。

 知事は面会した市長会長の酒井隆明・丹波篠山市長らに「心配いただいている点についておわびを申し上げたい。県と市長との連携はしっかりやっていく」と語った。

 要望書は、予算執行や新規施策、災害対応などへの影響を懸念しているほか、市とのコミュニケーション不足も指摘している。県西播磨県民局長だった男性(7月に死亡)が作成した告発文書を公益通報制度の対象とせず、男性を懲戒処分にした知事の対応について「多くの市長から不適切であるとの指摘があった」とも記載されている。

 酒井市長は記者会見し、「厳しい状況を認識していただき、早期に前向きな県政に戻るよう期待したい」と注文した。【幸長由子】

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