警視庁=米田堅持撮影

 警視庁は23日、交番で勤務中に女性に暴行したとして逮捕・起訴された代々木署地域課警部補、吉田雅積(まさづみ)被告(56)=特別公務員暴行陵虐罪で起訴=を懲戒免職処分にした。

 警視庁によると、吉田被告は6月19日午後、東京都渋谷区の代々木上原駅前交番で勤務中、任意で事情を聴いていた20代女性が立ち上がり、着席するように促しても応じなかったため、床に押さえつけるなど約8分間暴行。首などに全治約1週間のけがをさせたほか、約14分間にわたって「人に迷惑をかけやがって」などと怒鳴ったという。

 交番に戻ってきた別の警察官が発見して発覚。7月3日に逮捕され、同24日に起訴されていた。

 女性は付近の施設に無断で立ち入ったとして、施設関係者と交番に来ていた。吉田被告は「女性が交番から逃げ出してしまうと思い、頭に血が上ってしまった」と話したという。

 警視庁の幡野徹・警務部参事官は「警察官としてあってはならない行為で、深くおわび申し上げる。適正な職務執行を徹底し、信頼回復に努める」と述べた。【松本惇】

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