兵庫県上郡町議会(定数10)は21日、臨時議会で副議長の澤田正治氏(76)を議長に、河井正人氏(74)を副議長にそれぞれ選任した。13、21の両日、議長選に当選した議員が相次いで就任を固辞する事態となったが、15回目の議長選で当選した澤田氏がそれまでの固辞の意思を撤回して決着した。
議会事務局によると、計15回の議長選では同数でくじ引きになったケースも含め4人の議員が当選したが固辞が続いた。
複数の議員によると、同議会では5月以降、議長・副議長の任期(申し合わせ)を2年から1年に変更することなどを巡り意見が対立。産業廃棄物処分場建設計画に対する考え方の違いもあり、事実上「5対5」の2グループに分かれた。
固辞が相次いだ背景には、議決に加われない議長をグループから出すと少数派になるため、それを避けようとする事情があったとみられるという。【村元展也】
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