2

 NHKラジオ国際放送の中国語ニュースで、原稿を読んでいた中国籍のスタッフが「尖閣諸島は中国の領土」などと発言し、NHKが謝罪する事態となりました。不適切な発言をしたのは、2002年からNHKで放送に携わるベテランでした。

■20秒間の不規則発言が生放送に…

与野党からの厳しい批判 この記事の写真

 20日、与野党から厳しい批判が出たのは、NHKラジオの生放送での内容です。

自由民主党 松山政司参議院幹事長
「事実であれば、遺憾なこと」 国民民主党 玉木雄一郎代表
「我が国の立場と全く相容れない主張を、日本の公共放送のNHKが行ったことは、重大な問題」 靖国神社での事件報道で

 問題の発言は、19日午後1時過ぎから短波ラジオなど、国際放送で伝えた「中国語ニュース」という番組の中で起きました。

20秒間の不規則発言

 靖国神社の境内に「トイレ」を意味する漢字などが落書きされた事件を、中国籍の男性スタッフ(40代)が中国語の原稿を読み上げた際、尖閣諸島について「中国の領土である」などと、ニュース原稿にはない内容をおよそ20秒間にわたって発言したというのです。

次のページは

■ベテラン外部スタッフを契約解除

■ベテラン外部スタッフを契約解除

尖閣諸島を巡る領有権問題

 この番組は世界に向けて放送され、中国のSNS「ウェイボー」では次のような投稿が見られました。

ウェイボーから
「よくやった」
「だって、そもそも中国の島でしょう」
「正々堂々と事実を言うのはいいね。賞賛する」

 沖縄県の無人島である尖閣諸島は、かつて日本人が住んでいた日本固有の領土です。

2010年

 これに対し、中国は領有権を主張してきました。2010年には、周辺に入った中国の漁船が日本の海上保安庁の船に衝突した事件もありました。

ベテラン外部スタッフの契約解除

 世界中に発信された不規則発言。男性は外部スタッフですが、22年にわたり放送に携わってきたベテランでした。

NHKは謝罪

 NHKは19日、男性と業務委託を結んでいる関連団体を通じて抗議。関連団体は男性との契約を解除するとし、NHKは「深くお詫び申し上げます」とコメントしています。

(「グッド!モーニング」2024年8月21日放送分より)

この記事の写真を見る
・【池上解説】韓国で空前の日本ブーム!?「もしトラ」で日本が不景気に!?・【池上解説】韓国がまた反日に!?どうなる?これからの日韓関係・ひろゆき氏、岸田文雄総理が不出馬の自民党総裁選は茂木敏充氏を本命視「謎の期待感がある小泉進次郎さんでもおもしろい」・日本の教育、大丈夫?“競争しない”風潮に本田圭佑「結構まずい」石丸伸二氏「目的を見失いつつある」必要なのは「小さな成功体験」・【池上解説】理由はお金の問題?ハリス氏が大統領候補になった意外なワケ

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。