0歳男児が亡くなったコストコ北九州倉庫店の駐車場=北九州市八幡西区で2023年8月26日午後6時8分、林大樹撮影

 北九州市の大型商業施設の駐車場で2023年8月、当時0歳の男児を乗用車から降ろし忘れて脱水症と熱中症で死亡させたとして、小倉区検は19日、無職の母親(27)と会社員の父親(27)=いずれも北九州市小倉北区=を重過失致死罪で小倉簡裁に略式起訴した。

 起訴状などによると、両親は23年8月26日午前10時5分ごろ、同市八幡西区の商業施設「コストコ北九州倉庫店」の駐車場で降車する際、チャイルドシートに座っていた当時生後10カ月の次男、中山喜寿生(きずき)ちゃんの命に危険が及ぶ事態を防ぐ共同の注意義務を怠って降ろし忘れ、午後0時半ごろまで約2時間半にわたって温度が上昇した車内に放置し、脱水症と熱中症で死亡させたとしている。

 県警の調べに両親は「互いが連れ出していると思い込んでいて確認を怠った」などと話していた。当日の最高気温は32・9度で、県警の再現実験で車内温度は約50度まで上昇していた。【成松秋穂】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。