記者会見する木原稔防衛相=21日午前2時24分、防衛省

消息不明となっている海上自衛隊のヘリコプター2機について、木原稔防衛相は21日未明、「墜落したと思われる」と述べた。防衛省で記者団の取材に応じた。また、搭乗していた計8人のうち1人を収容した。容体は不明だという。

木原氏によると、消息不明なのは海自第22航空群の哨戒ヘリで、1機は大村航空基地(長崎県大村市)、もう1機は小松島航空基地(徳島県小松島市)に所属。4人ずつ搭乗しており、夜間に敵の潜水艦に対応する訓練を行っていたという。

関係者らによると、2機は哨戒ヘリ「SH60K」で、訓練中だったという。20日午後10時38分と午後11時4分に伊豆諸島東方の海域で連絡が取れなくなった。うち1機から緊急信号を受信した。

現場付近で計8人のうち1人を救助したほか、機体の一部が洋上で確認されたことから2機は墜落したとみられる。海自によると、原因は調査中だが、周囲に他国の艦艇などはなく、何らかの原因による墜落事故の可能性がある。

海自は現在、残る不明者7人について艦艇8隻、航空機5機を投入して捜索救助に当たっている。木原氏は「人命の救出に全力を尽くす」と話した。


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