旧盆で迎えた先祖の霊をグソー(あの世)に見送る「ウークイ」が18日夜、県内各地で行われた。
那覇市の上間自治会(大城孝徳会長)は集落内の拝所2カ所を回った後、この1年以内に身内が亡くなった人がいる家庭6カ所を回り、念仏エイサーを披露して先祖の霊を慰めた。
地謡らが各家庭の仏壇に向かって並び、三線の地謡に合わせて太鼓やドラを鳴らしながら「親の御恩」と題した歌を歌った。
「親の御恩」は「親の御恩や深きもの」と静かな口調で始まり、親の恩は山や海のように深いものだと教え諭す教訓が込められている。
嘉数茂雄さん(56)は、今年2月に父・仁吉さんを93歳で亡くし、この日は自宅に仁吉さんの子や孫、ひ孫、合わせて20人が勢ぞろい。地謡らの歌に合わせて手拍子した。
茂雄さんは「大黒柱として家族を一番に考え、難儀しながら頑張ってきた」と父の姿を思い出し、「感謝の気持ちしかないし、安心して向こうで見守ってほしい。この地域の伝統もずっと続けていきたい」と語った。
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