台風の影響で倒れたとみられる街路樹=東京都渋谷区で2024年8月16日午後5時44分、宮武祐希撮影

 関東や東北地方に接近した台風7号は17日午前、非常に強い勢力を保ったまま太平洋を東に進み、日本列島から離れつつある。総務省消防庁によると、台風により福島、茨城、神奈川の3県で計4人が軽傷を負った(午前9時現在)。16日に東京―名古屋間で終日運休した東海道新幹線は始発から平常通り運行を再開したが、関東の一部の在来線や空の便では影響が残った。

 JR東海によると、東海道新幹線は、台風が離れた後に設備の安全が確認されたことから、午前6時の始発から平常通り運行を始めた。足止めされていた乗客の利用が多く見込まれるため、午前中は通常ダイヤに加え、東京―新大阪間で臨時列車(上り3本、下り4本)を運行した。

 JR東日本によると、16日に一部の列車が運休するなどしていた東北・上越・山形の各新幹線も、始発から運転を再開した。千葉県内の在来線の一部区間では始発から一時運休した。関東エリアの在来線は16日、12路線の1900本に運休や遅れが出て、39万1000人に影響した。

 一方、羽田、成田発着の国内・国際線は17日、全日空の34便、日本航空の42便が欠航する予定で、計約1万人に影響する見込み。

 気象庁によると、台風7号は17日午前9時現在、福島県いわき市の東約280キロを時速約20キロで東北東に進んでいる。中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートルで、最大瞬間風速は60メートル。東北地方では17日夕にかけて、雷を伴った激しい雨が降ることが予想され、気象庁は土砂災害や河川の増水・氾濫に警戒するよう呼び掛けている。【島袋太輔】

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