台風7号は都心でも大雨を降らせています。住宅街での倒木や冠水被害が相次いでいます。

■「台風7号」　東京・広尾で倒木

　東京・渋谷区広尾の路上で道路をふさぐようにして倒れる大木。木は植え込みに突っ込んでいます。

　台風の影響でしょうか、集合住宅入口の目の前にある木が根本から折れていました。

近くに住む人
「もう35年ぐらい経っているマンションなんですよ。手入れしていましたよ、すごく手入れしていて、下の方は暗くなっちゃうからって枝を切ったりね。でもやっぱり、こんなことが起きるんですね」
「（Q.初めて？）初めて」

■傘も壊れる強風　トラック横転の危険性も

　東京の雨と風も強烈です。台場では、最大瞬間風速17メートルを観測。外に出るのをためらうほどの強風です。少し歩くだけで、すぐに傘が壊されてしまいます。

　都心にも猛威を振るう台風7号。

フランスから来た人
「（Q.傘は持っていますか？）持っていません。この雨では差しても無駄です」

アメリカから来た人
「台風を経験するのは初めてです。どんなことになるのか見ていきます」

■Uターン直撃　改札に外国人客

　台風は、お盆の交通網も直撃しています。

　15日は前倒しのUターンラッシュとなり、大混雑となった東京駅は16日、改札前にシャッターが下り、同じお盆休みとは思えない光景が広がりました。

　東海道新幹線は東京−名古屋駅間で終日、運転を取りやめ。JR東海は、3日前には“計画運休”の可能性を発表していましたが…。

アメリカからの観光客
「大阪に新幹線で行く予定です。でも、どうなるか…」

　新幹線が運休となった品川駅には多くの外国人観光客の姿がありました。右往左往していたのはアメリカからの観光客です。

アメリカからの観光客
「新幹線はきょう運休なので、あす、大阪に行けるかどうか少し心配です。向こうでホテルの手配もしているので」

　男性は、少なくとも17日には大阪に到着して関西を観光したいと話します。

アメリカからの観光客
「台風が別の方向に行ってくれればいいんだけど…私たちのプランが壊されないように。何が起きているかを見て、流れに合わせていこうと思います」

　JR東海は17日も設備点検の状況次第で始発から大幅な遅れや一部列車の運休、急きょの運転見合わせなどが発生する可能性があるとしています。

■「帰れない」ホテル再予約殺到

ナインアワーズ品川駅スリープラボ　ホテル運営部　米本秀高さん
「見てくれはあまりよくないんですけど、対策は打っています」

　新幹線運休の影響は宿泊施設にも出ています。

　品川駅直結のカプセルホテル、ちょうど1週間前にオープンしたばかりです。予約の状況は…。

ナインアワーズ品川駅スリープラボ　ホテル運営部　米本秀高さん
「今、こちらが全部の予約情報なんですけど、キャンセル情報を見るとかなり数が多い、普段より」

　16日だけでキャンセルは40件近くに及びます。ただ、キャンセルが相次いでも…。

ナインアワーズ品川駅スリープラボ　ホテル運営部　米本秀高さん
「その後、またもっともっとリアルタイムで予約が入ってきている」

　空いた部屋には、すぐに予約が入ってくるといいます。ホテルは対応に追われていました。

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