16日は旧盆入りのウンケー(お迎え)。那覇市松尾の第一牧志公設市場は15日、先祖を迎える準備のため、多くの買い物客でにぎわった。

 宜野湾市の仲里美子(みいこ)さん(63)は娘2人と孫4人を連れて、照光精肉店で中味と三枚肉を購入した。「私はここでしかお肉は買わないよ。特に三枚肉は柔らかくておいしい。先祖のためにごちそうを用意したい」と意気込んだ。

 那覇市の比嘉リサ子さん(49)は、亡くなった義母と通った山城こんぶ屋で買い物をした。「母から習ったスンシーイリチーを作って家族と過ごしたい」と笑顔を見せた。店の粟國智光さん(49)は「ほとんどが地元客。顔なじみのお客さんも多い」と話す。

 二中前ミートてるやの照屋紀子さん(81)は「おばあちゃんたちはお肉を触ったり引っくり返したりして選んでいく」と笑いつつ「今年も質のいいお肉がそろっている」と胸を張った。(社会部・末吉未空)

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