大阪・ミナミのラーメン店「金龍ラーメン道頓堀店」(大阪市中央区)の運営会社は、竜をかたどった立体看板の一部を切断、撤去すると明らかにした。隣接地にはみ出しており、撤去を巡って訴訟となっていた。観光客らでにぎわう人気店のトレードマークが、姿を変えることになった。
運営会社などによると、竜の顔や体が壁から飛び出す形状の看板は1992年ごろに設置された。だが、竜のしっぽの部分などが境界線からはみ出しており、土地利用を制限されるとして、隣接地の所有者が撤去を求めて大阪地裁に訴えを起こした。同社は「看板の撤去費用は高額で、店のブランドイメージも低下する」と主張。地裁は2023年10月、同社にしっぽ部分などの撤去を命じる判決を言い渡した。
同社は大阪高裁に控訴したが、24年5月の控訴審判決でも主張は認められなかった。撤去時期について、同社は「周辺関係者との協議が必要」としており、8月下旬になる見通し。【峰本浩二】
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