沖縄署は14日、警察官を装ったおれおれ詐欺で、本島中部に住む会社員の30代男性が現金約600万円をだまし取られたと発表した。県警によると、今年の特殊詐欺の被害認知件数は同日時点で51件(被害総額約5400万円)。そのうち、7月以降が21件と急増している。

 署によると、被害男性は9日午後1時14分ごろ、県外の警察官を名乗る男から「資金洗浄事件の容疑者として、あなたに逮捕状が発付されている」との電話を受けた。その後、無料通信アプリのテレビ電話で検察官を名乗る男とやり取りし「身の潔白を証明するためには資金調査をする必要がある。口座残高の全てを指定する口座に振り込めば、紙幣の識別番号が確認できる」と言われ、現金約600万円を振り込んだ。

 県警によると、今年のおれおれ詐欺の被害認知件数は16件で、中でも警察官をかたった事案が12件に上る。県警は「警察や検察が電話で金銭を要求することは絶対にない。金銭を要求された場合は、すぐに家族や友人に相談してほしい」と呼びかけている。

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