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 厳しい暑さが続くなか、食中毒を訴える患者が増えています。動物との触れ合いにも注意が必要です。

■「うなぎ」原因? 集団食中毒も

名古屋市で38.1℃ 20日連続猛暑日 この記事の写真

 キャリーケースを持つ人が多く見られた13日の「迎え盆」。38.1℃となった名古屋市では、20日連続で猛暑日となり、82年ぶりに連続記録を更新しました。

熱中症だけでなく食中毒も要注意

 東京スカイツリータウンのソラマチひろばで、水遊びで暑さをしのぐ子どもたち。この夏は熱中症だけでなく、食中毒にも注意が必要です。

街の人
「(暑いと職場に)お弁当を持って行きづらくなるので。保冷は気を付けて、持って行くようにしている」 「うなぎ」原因? 159人が食中毒の症状

 先月起きた横浜市の京急百貨店で販売された「うなぎ」が原因とみられる集団食中毒。これまでに159人が症状を訴え、90代の女性が死亡しました。死亡原因は不明です。

原因は「黄色ブドウ球菌」

 食中毒の原因となったのが「黄色ブドウ球菌」です。この菌は30℃〜37℃の気温で活発に増殖します。

過去5年 ブドウ球菌による食中毒

 そのため、夏場の7月や8月に多く確認されています。

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■「O157」感染報告数 今年最多

■「O157」感染報告数 今年最多

たまプラーザ南口胃腸内科クリニック 平島徹朗院長

 この時期に増える食中毒は他にもあります。

たまプラーザ南口胃腸内科クリニック
平島徹朗院長

「腸管出血性大腸菌感染症は、特定の病原性を持つ大腸菌の一種が引き起こす感染症で、みんなが知っているのがO157」 O157など腸管出血性大腸菌感染症

 発症すると下痢や腹痛などの症状が現れるO157をはじめとした腸管出血性大腸菌感染症。最悪、死に至ることもあります。

腸管出血性大腸菌感染症の報告数

 13日に発表された報告数は、今年最多の131人となりました。

 今年、O157が原因で入院した人はこう話します。

今年O157で入院した人
「我慢はできるけど気になるなという痛みだった、最初は。入院当日(の痛み)はもうこれ普通じゃないと。(O157は)自分の命にも関わることだろうと不安はあった」 感染した原因は?

 感染した原因は何だったのでしょうか?

今年O157で入院した人
「(感染前に)焼肉を食べていた。しっかり焼くよりは、若干レアっぽいものを食べた。好みで」 75℃で1分以上加熱で死滅

 肉類などは75℃で1分以上加熱すると菌が死滅するため、しっかり火を通せばO157から身を守ることができます。

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■夏休み「動物ふれあい」にも注意

■夏休み「動物ふれあい」にも注意

「動物と接触する場所」にも注意

 他にも注意しなければいけない場所があるといいます。

平島院長
「意外かなと思うが、ふれあい動物園とか動物と接触する場所。そこで感染する可能性が結構ある」 アルパカふれあいランド

 そこで番組が訪ねたのは、都内で唯一アルパカと触れ合える施設「アルパカふれあいランド」です。夏休みシーズンは、特に多くの客が訪れるため、しっかりと対策をしています。

アルパカふれあいランド 井手真哉店長 アルパカふれあいランド
井手真哉店長

「アルパカを通して、お客さんが毛を触れるとかするので。動物に触れ合う前と後には、必ず手を洗うようにお願いしている」 小さい子どもはより一層の注意

 専門家によりますと、小さな子どもはより一層の注意が必要だといいます。

平島院長
「動物エリアには食べ物やおしゃぶり、おもちゃを持ち込まないのも大事で。子どもには、指しゃぶりをさせないことも大事」

(「グッド!モーニング」2024年8月14日放送分より)

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