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 ここでじゃんけんなの!?エントリーチームの決断がファンを驚かせた。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」本戦トーナメント1回戦・第2試合、チーム永瀬 対 エントリーチームの模様が8月10日に放送された。強敵に挑んだエントリーチームは、勝負所のオーダー会議で“じゃんけん”方式を投入。マイペースを崩さない姿勢と、試合を全力で楽しむ様子にファンも「これは面白いw」「楽しそう」と大爆笑の様子だった。

【映像】突然のじゃんけん大会

 過酷なエントリートーナメントを勝ち抜け、自ら出場権を勝ち取った3人で結成されたエントリーチーム。毎年“台風の目”としてその存在感をファンに印象付けている。今期は大橋七段のほか、井出隼平五段(33)と冨田誠也五段(28)のチームに。予選リーグでは優勝経験を持つチーム稲葉と新リーダーの佐々木勇気八段(30)率いるチーム佐々木との対戦となったが、見事予選2位で本戦入りを決めた。

 下剋上を目指す勢いそのままに本戦に臨んだエントリーチームだったが、1回戦でいきなり前年覇者・チーム永瀬と激突。経験面戦術面と様々な課題と差を突きつけられ、初戦から4連敗と厳しすぎる戦いを強いられることとなった。

 第4局で主将の大橋貴洸七段(31)が破れ、早くも後が無くなった第5局のオーダー会議。井出五段は「誰が出るか決まらなかったので、じゃんけんをしようかと。じゃんけんで勝った人が次出るということで(笑)」と驚きの提案を繰り出した。これに、リーダーの大橋七段も快諾。三人でのじゃんけん大会は、初戦でチョキを出した大橋七段と井出五段が勝利。決勝戦では再びチョキを採用した大橋七段が勝ち、第5局への連投が決定した。

 いつも穏やかな大橋七段も、この勝利に頭を抱えて「あああーーー!!」と大声を上げ、「勝っちゃった(笑)」。チームカラーが表れた会議の様子に、ファンからも「漢気じゃんけんww」「いいねーーー」「これは面白いw」「楽しそう」「まさかのw」「大橋さん、いい人じゃん」「ははは」「エントリーチームかわいい」「わちゃわちゃしとるなw」と多くの声が寄せられていた。

 この秘策“じゃんけん作戦”が功を奏したか、チーム永瀬・森内俊之九段(53)との一戦は、大橋七段が勝利。相掛かりの出だしから大激戦へと発展したが、大橋七段が度胸ある攻め込みから流れを引き寄せ96手で制してみせた。

◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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