熊本市が検討する市役所の建て替えで、市議会の庁舎整備特別委員会は9日、本庁舎建設地を中央区桜町の「NTT西日本桜町ビル敷地(NTT桜町)」とする市の打ち出した方針を審議した。各会派の意見表明を受け、坂田誠二委員長は「大方賛成」と議論をとりまとめた。建て替えに向けたプロセスは一歩前進した。
市は6~7月、本庁舎をNTT桜町に、現在本庁舎内にある中央区役所は分棟として同区花畑町の市役所別館跡地に建設する方針を決定。この日の委員会でこれらの建設地を明記した基本構想案を提示した。
特別委を構成する5会派が意見表明し、自民、市民連合、公明の3会派は「承認できる」「ベストでないがベター」などと理解を示した。熊本自民が「判断材料が乏しい」、共産が「市民へ説明が不十分」との意見もあったが、坂田委員長は「総括すると大方の意見として賛成の旨の内容だった。引き続き建て替えに向けた議論を深めたい」と引き取った。
市は今後基本構想を確定し、9月議会に基本計画、基本設計、実施設計を一括発注する予算案を提案する方針。【中村敦茂】
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