藤の名所として知られる春日大社(奈良市)で、藤の季節のみ限定で授与されるお守り「藤まもり」(初穂料1000円)が人気を集めている。約15年前から授け始めたが、世界的に人気を集めたアニメ「鬼滅の刃」がヒットした2019年以降、求める数が倍増したという。今年も境内の藤が見ごろを迎える今月下旬を前に、8日から授与を始めた。
春日大社は境内の随所に藤が自生し、下がり藤を家紋とした藤原氏の氏神でもあることから、社紋も下がり藤となっている。本殿前にある銘木「砂ずりの藤」は樹齢700年超とされ、撮影スポットとして人気だ。境内の萬葉植物園でも20種約200本の珍しい藤が育てられている。
藤まもりは透明なプラスチックの粒で藤の花を再現しており、長生きなどの藤の縁起にちなんで大社で開運や厄よけの祈願もされている。「鬼滅の刃」がヒットした後は用意した分が全てなくなった年もあり、担当者は「祈願が必要なお守りは在庫がなくなってもすぐ補充できない。必要な人は早めに足を運んで」と話している。【稲生陽】
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