岸田文雄首相は9日、長崎市で被爆者と認定されていない「被爆体験者」と初めて面会し、「政府として早急に課題を合理的に解決できるよう、厚生労働相に長崎県、長崎市を含め具体的な対応策を調整するよう指示する」と表明した。
被爆体験者は爆心地から12キロ以内で長崎原爆に遭いながら、被爆者援護法に基づく指定区域外にいたために被爆者として認められず、被爆者健康手帳が交付されていない。
面会には武見敬三厚労相も同席し、首相は「この課題について真剣に、具体的に取り組んでもらいたい」と指示した。
面会の席では、被爆者団体の高齢男性が「体験者は被爆者じゃないんですか。どうなんですか!」と首相に迫る場面もあった。【園部仁史】
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